[08056] Webガーデンを使用した場合、WebViewerにレポートが正しく表示されない場合がある

文書番号 : 30046     文書種別 : 制限事項     最終更新日 : 2010/10/28
文書を印刷する
対象製品
ActiveReports for .NET 6.0J Professional
発生環境
動作保証環境と同様
詳細
WebViewerコントロールを使用した場合のレポートの生成、描画は以下のような動作になっています。

  1. クライアントからリクエストがあるとサーバー側ではレポートを作成し、それをレポートのデータ(拡張子.ArCacheItemのキャッシュアイテム)としてASP.NETワーカープロセス内のASP.NETキャッシュに格納します。
  2. サーバー上で、レポートデータを表示するためのWebViewerコントロールを配置したHTMLを生成しクライアントに返します。(HTMLには.ArCacheItemのアドレスが含まれます)
  3. クライアントのブラウザではHTMLが取り込まれると、レポートデータ(.ArCacheItem)を呼び出すために、再度サーバーにリクエストを発行します。
【通常のWebViewerコントロールの動作概念図】通常の構成の場合
拡大表示


しかしながら、Webガーデン(複数のワーカープロセスが起動した状態)では、複数のプロセスにまたがってASP.NETキャッシュを管理することができません。

Webガーデン使用時は、1.と3.のリクエストが異なるワーカープロセスで処理される可能性があります。リクエストが異なるプロセスで処理された場合、上述の制限から、3.のリクエスト処理時に、1.でASP.NETキャッシュに格納されたレポートデータ(.ArCacheItem)を取得できない(レポートデータがキャッシュに存在しない)状態となり、レポートが正しく表示されない現象が発生します。

【Webガーデン構成時のWebViewerコントロールの動作概念図】Webガーデン構成の場合
拡大表示


Webガーデンのプロセス管理については、以下のMicrosoft社のサイトを参照してください。

[ASP.NET ワーカー プロセス]
http://msdn.microsoft.com/ja-jp/library/ms225480.aspx