新しい元号(年号)への対応方法について(ActiveX製品)

文書番号 : 36722     文書種別 : 使用方法     登録日 : 2013/11/01     最終更新日 : 2019/04/17
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対象製品
ActiveX 製品共通
詳細
以下のActiveX製品(Visual Basic 6.0用)には、外部ファイル(gceras.ini)を使用して、コントロールが出力する和暦の年号を独自に定義できる機能が用意されています。和暦が新しい元号(「平成」の次の年号)へ変更された場合は、gceras.iniファイルに新年号の情報を記載することで、対応が可能です。

・InputMan Pro 7.0J ※SP12(Ver.7.0.0.16)以降
・SPREAD 7.0J ※SP2(Ver.7.0.0.59)以降

設定は外部ファイルで行うため、アプリケーション側でコード変更や再コンパイルを行う必要がなく、アプリケーションを配布した後でも自由に設定を変更することができます。
また、gceras.iniはテキストファイルですので、エンドユーザーがメモ帳などを使用して編集することも可能です。
 注意事項
  • 外部ファイル(gceras.ini)は、お客様自身で作成する必要があります。製品には付属していません。
  • 上記以外のActiveX製品は、独自の和暦機能を持っていないため、新しい元号には対応できません。
  • Visual BasicのFormat関数を使用して、"ggg e年m月d日"といった書式設定により和暦を出力している場合は、VBランタイムの動作に依存します。

gceras.iniファイルの配置場所
gceras.iniファイルはアプリケーションの運用環境のWindowsフォルダ(例:C:¥Windows)に配置します。これにより、同環境で実行される上記製品を使用したアプリケーションのすべてに対して、gceras.iniファイルの設定が反映されます。

gceras.iniファイルの記載例
2019年5月1日以降の日付に「令和」を定義する場合の例です。一文字での省略名は「令」、アルファベットでの省略名は「R」と設定しています。

[GrapeCityEra]
ErasOverride=18680908,明治,明,M;19120730,大正,大,T;19261225,昭和,昭,S;19890108,平成,平,H;20190501,令和,令,R

gceras.iniファイルの書式
gceras.iniファイルに記載する設定の書式は以下のとおりです。

[GrapeCityEra]
ErasOverride=[;...]

[GrapeCityEra]セクションのErasOverrideに、セミコロン区切りで年号の数だけ設定を記述します。年号設定の書式は以下のとおりです。

<開始日の日付(YYYYMMDD)>,<年号の名前>,<一文字での省略名>,<アルファベットでの省略名>

gceras.iniファイルを配置しない場合の動作
gceras.iniファイルを配置しない場合は製品のデフォルト設定のままで動作しますので、1989年1月8日以降の年号は、基本的にずっと「平成」で表示されます。
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